生命が循環する未来型菜園へ!
カンブリア農園

小豆は自力で増殖できる

今日は小豆について書きます。小豆は、毎年勝手に生えてきます。そして、その勢力は年々拡大中です。通常の栽培方法ではみることができない、小豆の事情を報告します。

目次

1、小豆の性質

2、小豆も野生の豆

3、小豆は本当はもっと美味しい!

1、小豆の性質

小豆は、あんこの主役。いんげん豆で作る白あんもあるが、あんこと言えば、やっぱり小豆。それ以外にも小豆には赤飯としての利用もあります。

かぼちゃと煮る、ぜんざいやお汁粉もいいですね。また、小豆あんに、砂糖の代わりに、干した柿、りんご、なつめ、いちじくなどのドライフルーツを入れるのも絶品です。

日本での小豆の利用の歴史は古く、縄文遺跡からも発掘されています。かなり昔から受け継がれてきたことに驚きです。

戦前までは、甘いものが少なかったでしょうから、小豆あんは今よりも大活躍。

その流れは、今でも、和菓子やおはぎなどに受け継がれていますね。

さて、小豆の祖先の野生種は、ヤブヅルアズキ。名前の通り、ヤブヅルアズキはつる性ですが、一般的な小豆は、つるがないものになります。

つる性の小豆を、年月をかけて、今のような形に改良してきたのですね。

小豆は北海道が、4分の3を占めるほどの生産量で、他には、丹波と備中(岡山)が日本の3大生産地です。

その中でも、大粒で人気の大納言小豆は、尾張国名産の尾張小豆が、尾張大納言の名にちなんで、大納言小豆となったという説があります。

地元、尾張地方に素晴らしい小豆の品種があることはうれしいことです。

2、小豆も野生の豆

我が家では、毎年、小豆がこぼれ種で芽生えてきます。そして、コンスタントに小豆を実らせています。

小豆は今でも自分の力で冬に種を地面に落として、半年過ごして、6月下旬頃から、芽を出し、11月には立派な小豆をサヤをつけて、やがて枯れていきます。

種は周囲に広がり、毎年、微妙に育つ場所を変えながら、種を増やし勢力拡大を図っています。

ほぼ同じ時期に成長する大豆では、こぼれ種による自然発生を見たことがないのですが、小豆は毎年、自力で繁殖しようとするのです。

えんどう豆、インゲン豆、ささげなども、自力での繁殖が難しく、そら豆がかろうじて、芽生えてくるくらいです。

豆は種類が多いのですが、今や自力で繁殖できる品種は少ないと思います。雑草のカラスノエンドウやヘアリーベッチは、毎年コンスタントに生えてきますね。

そう思うと、小豆は野生味を残している力強さを感じます。それ以外に、性質に強そうで、自力で繁殖できそうなのは、思いつく限りは、1回だけ育てたことのある八升豆(ムクナ豆)くらいでしょうか。

千石豆やベニバナインゲン、ナタ豆なども性質的には強そうです。

えんどう豆は種をたくさん作りますが、地面に落下した種が、7月の梅雨時に発芽してまうことがよくあります。そこで発芽してしまうと、真夏の暑さに絶えられず消えていきます。

ですので、えんどう豆は、発芽時期の11月下旬や12月まで、落下した種が生き残るのをみたことがありません。辛うじて、そら豆が発芽してくるくらいでしょうか。

小豆は、種がこぼれる12月から、次の発芽が翌年6月ですから、半年ほど、雑草が生えている地面で過ごすわけですが、生き残って立派に豆を作る小豆には驚かされます。

3、小豆は本当はもっと美味しい!

我が家の小豆は、一般的に売られているものと味が少し違うと感じています。

風味が良く、味が濃い。小豆自体の味がする。

だから、砂糖をたっぷり使用しなくても良い甘みがある。小豆本来の味とでも言いましょうか。

慣行農法でもなく、有機栽培、無肥料栽培とも違う。出来る限り、野生の状態に近づけた栽培。鳥、虫、樹木、草、微生物など、すべて生命と共に生み出さされる野菜。

目指すところは、身体が喜ぶ味。

舌先だけの喜びだけではなく、身体で味を感じられる、いくらでも食べたくなる味、身体が欲する味を目指しています。

それはまるで、森林や自然環境下で食べる、木の実や果物を食べている感覚。

そのような野生の食べ物、自然の恵みを享受して、生き続けてきた、先住民や原住民の人々。現代人のような病気とはほぼ無縁だったことでしょう。

そのような食べ物を食べて、病気知らずの世の中を目指して、今日も美味しい食べ物を生産したいですね。

できれば食べ物を生産しないで、自然の恵みをそのままいただける世の中になってほしいものです。そのような世の中を夢みてまた畑に行きます。